登録抹消された世界遺産のまとめ

環境の問題などによって、世界遺産の認定条件を満たせなくなったものなどは世界遺産から削除(抹消)されることがあります。
抹消された世界遺産は2021/7/22現在3件あります。本記事ではその3件を紹介したいと思います。

また、「危機にされされている世界遺産」(危機遺産)とよばれるものがあります。これは世界遺産としての価値が失われる恐れのある遺産のリストであり、危機の状況が改善されず、状況が悪化すると、世界遺産から抹消されることがあります。ただし危機遺産リストにはいらず、突然抹消されることもあります。

現在第44回世界遺産委員会が開催中であり、今回も世界遺産が抹消されてしまいました。今回のものを含め、過去に世界遺産から抹消されたのは下記の3つとなります

【アラビアオリックスの保護区】

オマーン, 1994年登録, 2007年抹消

抹消理由:条約締約国であるオマーンが、ガイドラインに反して、保護地域を90%縮小したことによって、「顕著で普遍的な価値」が失われたと判断されたため。また、アラビアオリックスの個体数が450頭から65頭に減少し将来の生存率が不透明になっていることも影響している。

メモ:
  1994年 → 第18回世界遺産委員会 in プーケット(タイ)
  2007年 → 第31回世界遺産委員会 in クライストチャーチ(ニュージーランド)

【エルベ渓谷】

ドイツ, 2004年登録, 2006年-2009年危機遺産, 2009年抹消

※文化的景観

抹消理由:エルベ渓谷にかける計画のあった橋が、景観に影響するとの判断。この景観破壊によって「顕著で普遍的な価値」が認められなくなるとのこと。この橋は付近に暮らす住民にとって、渋滞緩和などの役に立つことから、住民投票によって建設が決定されている。

メモ:
  2004年 → 第28回世界遺産委員会 in 蘇州(中国)
  2009年 → 第33回世界遺産委員会 in セビリア(スペイン)

【海商都市リバプール】

イギリス, 2004年登録, 2012年-2021年危機遺産, 2021年抹消

抹消理由:世界遺産のエリアである港湾地区の再開発として55億ポンド(8200億)規模の大規模開発計画があり、これにより緩衝地帯の景観悪化や歴史的価値の低下が問題視された。またプレミアリーグのサッカークラブである「エバートン」のホームスタジアム「グディソン・パーク」の新スタジアムを、リバプール北西部のブラムリー・ムーア・ドックに建てることも影響しているようです。

メモ:
  2004年 → 第28回世界遺産委員会 in 蘇州(中国)
  2021年 → 第44回世界遺産委員会 in 福州(中国)※オンライン開催

ふらり

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